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ヴィンテージ "Eames, DCM" が入荷しました

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チャールズ&レイ・イームズが1946年にデザインしたエヴァンス・プロダクツ社製の "DCM (Dining Chair Metal legs)" が入荷しました。

イームズ夫妻のデザインにより1946年に発表されたプライウッドチェアの一連のシリーズは、夫妻が長年取り組んできた成形合板の技術が用いられ、これまでこだわってきた成形合板の一体成形から、パーツを別々に製作することで機能性と生産性を向上させたイームズ デザインを代表するプロダクトのひとつです。
座や背もたれと同様に脚部にも成形合板が用いられたLCW (Lounge Chair Wood legs)・DCW (Dining Chair Wood legs)に対し、LCM (Lounge Chair Metal legs)・DCMではスチール製の脚部が用いられ、脚と座の裏面、背骨と背もたれの裏側に「ショックマウント」と呼ばれる黒いゴム製のパッドとネジで接合されています。
座と背もたれの合板には5層のベニヤで厚みを8mmの薄さに抑えるなど、最小限の素材で「軽さと動き」を表現したイームズ デザインの傑作とも言われ、タイム誌から「20世紀最高のデザイン」にも選ばれた名作です。

1946年からエヴァンス・プロダクツ社、49年以降はハーマンミラー社にて製造、販売がされ、1946年の発表から現在まで一度も製造中止になることなく発売されている数少ないプロダクトですが、今回入荷したDCMは1946年から49年までの短期間のみ製造された最初期モデルのエヴァンス・プロダクツ社製のもので、座と背もたれの木部は赤のアニリン染色がされたタイプです。
背もたれや座面の木部には割れ、エッジに欠け、打ち傷など年代相応のダメージが見られるものの、がたつきなどの使用に支障をきたす大きなダメージもなく、今後も長くお使いいただけるかと思います。
初期型のグライズやショックマウントも未だ健在で、経年により赤い染色が薄まり、うっすらと木目が見える色気のある表情や全体に味わいを増したヴィンテージならではの雰囲気をお楽しみいただけるアイテムです。

今回入荷したアイテムは、すでに実店舗にてご覧いただくことができます。
実際にお座りいただき、座り心地やコンディションなどをご確認いただけますので、ぜひ実物をご覧に足をお運びいただければと思います。
遠方にお住まいの方などには詳細画像をお送りすることも可能ですので、ご希望の場合はお気軽にお問い合わせください。

商品の詳細やオンラインでご購入の際は、こちらをご覧ください。
Vintage "Eames, DCM (1940s)"